インビザラインとは、透明なプラスチック製のマウスピースで歯並びを矯正する方法です。見た目が自然で、取り外し可能なので、食事や歯磨きがしやすいというメリットがあります。インビザラインは、どのようにして開発されたのでしょうか?また、なぜ多くの人に選ばれているのでしょうか?その理由を、インビザラインの歴史からたどっていきたいと思います。
■インビザラインの誕生
アメリカのZia Chishti氏は歯列矯正治療の経験から、見た目が気にならない矯正方法はないかと思案していました。そこで従来の金属製のブラケットやワイヤーが使用される矯正治療に不満を感じていたのです。従来の矯正装置は目立つだけでなく、清掃が難しく、痛みや不快感を伴うことがありました。そんなときに彼は治療が終わった時にもらった透明なプラスチック製のリテーナーに着目しました。
リテーナーとは、矯正治療後に歯の位置を保持するために使用する装置です。彼は、このリテーナーを少しずつ形を変えていくことで、歯を動かすことができるのではないかと考えました。そしてスタンフォード大学のMBA学生であったKelsey Wirthと共に、このアイデアを実現するためにアライン・テクノロジー社を設立したのです。
■インビザラインのメカニズム
インビザラインは、透明なプラスチック製のアライナーと呼ばれるマウスピースを使用して、歯列を徐々に動かしていく方法です。アライナーは、コンピューターで歯の動きをシミュレーションし、最適な形に作られます。そして2週間ごとに新しいアライナーに交換し、歯列を徐々に矯正していきます。アライナーは、歯にぴったりとフィットし、矯正力をかけるために、歯の一部にアタッチメントと呼ばれる突起物を貼り付けることがあります。アタッチメントは、歯の色に合わせて作られるので目立ちにくくなっています。
■インビザラインの利点
インビザラインの最大の利点は、見た目が自然であることです。アライナーは透明なので、なかなか矯正治療をしていることに気づかれることはありません。また、取り外し可能であるため、食事や歯磨きも問題なく行えます。さらに、金属製の矯正装置に比べて、痛みや不快感が少なく、口内を傷つけるリスクも低いと言われています。
■インビザラインの普及
インビザラインは、初期の頃は限られた歯科医院でしか治療を行えませんでしたが、その後世界的に広がっていきました。現在では、全世界、そして日本でも多くの歯科医院でインビザラインの治療が行われており、多くの歯科医師や患者さんから支持されています。現在も研究や改良や続けられており今後はさらに技術の進歩や素材の改良が期待されています。
【インビザラインで治療してみませんか】
インビザラインは、革命的な矯正方法であり従来の矯正治療と比べても見た目や痛み、取り外しなどの点で優れていると言えます。しかしまだインビザラインでは治療できない歯並びや骨格も存在します。インビザラインで治療可能かどうかは詳しい検査を行うことでわかります。インビザラインでの矯正治療をご検討の方は、お気軽にお問い合わせください。