子供の矯正治療は、歯並びや噛み合わせを改善することで、将来の健康や見た目に大きなメリットがあります。しかし、スポーツや勉強も全力な時期であるお子様の矯正は親御さんにとって気になることも多いでしょう。今回は矯正のスポーツや勉強への影響をお話します。
■矯正治療中にスポーツをするときの注意点
矯正治療中にスポーツをすることは、基本的に問題ありません。しかし、矯正装置によっては、スポーツ中に口の中を怪我したり、装置が外れたりするリスクがあります。そのため、以下のような対策をとることがおすすめです。
・ブラケットやワイヤーなどの金属製の矯正装置を使用している場合は、頭部や顔面に衝撃が加わる可能性の高いスポーツ(ボクシングや空手など)を避けるか、マウスガードを着用する。
・インビザラインやマウスピースなどの取り外し可能な矯正装置を使用している場合は、スポーツ中は装置を外して保管する。ただし、装置を外す時間は1日に2時間以内にすること。
・矯正装置が外れたり、歯や歯ぐきに痛みや違和感があったりする場合はすぐに歯科医師に相談する。
■矯正治療中に勉強するときの注意点
矯正治療中に勉強することは、スポーツと同様にもちろん問題ありません。しかし、矯正装置に慣れるまでは、口の中に違和感や痛みがあることがあります。これは、歯が動いている証拠であり、治療が進んでいる証拠でもあります。しかし、この痛みや違和感が勉強に集中できない原因になることもあります。そのため、以下のような対策をとることがおすすめです。
・矯正装置をつけた直後や調整した直後は、痛み止めの薬を服用する。ただし、薬の種類や量は歯科医師の指示に従うこと。
・矯正装置によっては、発音が変わったり、唾液が多くなったりすることがあります。これは、口の中に異物が入っていることに反応しているだけで、時間が経てば慣れてきます。
・矯正装置が気になってしまう場合は、勉強の合間にリラックスする時間をとる。深呼吸をしたり、ストレッチをしたり、好きな音楽を聴いたりすることで、気分転換になります。
■矯正治療の種類や選択肢
矯正治療には、さまざまな種類や選択肢があります。ここでは、代表的な矯正装置の特徴を紹介します。
◎金属製の矯正装置
もっとも一般的で効果的な矯正方法です。歯の表面にブラケットと呼ばれる金属の小さな器具を接着し、それらをワイヤーでつなぐことで、歯を動かしていきます。ブラケットやワイヤーも当院では目立ちにくいものを使用しております。
◎インビザライン
取り外し可能な矯正装置で、透明なプラスチック製のマウスピースを歯にかぶせることで、歯を動かしていきます。マウスピースは2週間ごとに新しいものに交換し、歯の動きに合わせて形を変えていきます。マウスピースは目立ちませんし、食事や歯磨きのときに外すことができます。
◎裏側矯正
歯の裏側にブラケットやワイヤーをつけることで、歯を動かしていきます。歯の表側には何もつけないので、見た目には矯正治療をしていることが分かりません。しかし、舌に当たることで発音や食感に影響が出ることがあります。
【ひとりひとりに合わせた矯正治療をご提案します】
心配になることもあるかと思いますが、矯正治療を行いながらも勉強やスポーツを問題なくこなしている方がほとんどです。
また、矯正治療をはじめる際にはそれぞれの状況もお伺いしながらスタートします。
遠慮なくご相談ください。