矯正装置について|名古屋市千種区の矯正歯科|茶屋が坂矯正歯科

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矯正装置について

1. ワイヤー矯正

マルチブラケット装置といいます。歯面に装着されるブラケットとそのブラケットに挿入するワイヤーとで構成され、主にワイヤーの矯正力により、大人の歯(永久歯)の細かな移動により歯並びを改善していきます。およそ50年程前に現在の歯の表面に直接ブラケットを装着する方法論が考案されました。治療実績もあり1番確実な装置であるといえます。材料の進歩に伴い現在は、ブラケットの材質も金属性のものから、セラミック、ジルコニアあるいは透明なレジン(樹脂)を用いた、いわゆる見えにくい、目立ちにくい矯正装置となってきました。挿入するワイヤーも表面を白い塗料でコーティングを施したものや、ロジウムコーティングという技術で光の反射を調整し金属色が限りなく目立ちにくくなっているワイヤーなどもあります。私自身はこのロジウムコーティングを施したワイヤーを気に入っています。 従来の白い塗料のコーティングワイヤーは装着時は綺麗でも1ヶ月後の調整時には塗料が中途半端に剥げ汚らしく見えてしまう事がありました。また、患者さまは白くて喜んでおられるものの、白すぎて逆に目立ってしまうこともあり、あまりお勧めでできませんでした。一方で、ロジウムコーティングのワイヤーは自然な色合いで歯に馴染むのと、時間が経っても色の変化がなく非常に綺麗です。従って、可能な限りロジウムコーティングの施されたワイヤーを使用しています。

2.アライナー矯正

透明で目立ちにくい装置で、患者さん自身でアライナーというマウスピース型の装置を交換しながら歯を移動させます。また補助的にアタッチメントと呼ばれるレジンのボタンを歯の表面に付与します。デジタルセットアップモデルという技術を利用し、歯の移動をデジタルシュミレーションし、そのデータをもとに透明なアライナーを製作します。現在世界的にシェアNo.1のメーカーが米国アラインテクノロジー社のインビザライン(Invisalign)です。二十数年間前にデビューし、少しずつアップデートしながら、現在ではほとんどの症例で適応可能といわれています。患者さま自身で取り外しを行なっていただく必要があるので、患者さまの協力度に依存するあたりが欠点と言えます。また、アライナー自体の適合性なども治療結果に影響を与えるので、私自身はこれらの理由から症例を選んで使用しています。取り外しが可能で、歯磨きのしやすさも含め、取り扱いやすいため、患者さまの負担は1番少ない装置です。

3. 舌側矯正

患者さまには見えない装置として説明される事が多いですが、正式にはリンガルブラケット装置と言います。装置の構成はマルチブラケット装置と大きく変わりませんが、歯の裏側に装着します。その結果、見えない装置として説明されています。 こちらも40年ほど歴史のある装置ですが、当初は装置の厚みがかなりありで不快症状が強かったり、技術的に煩雑であったため、あまり普及しませんでした。しかしながら近年は材料やデジタル技術の進歩に伴い、装置の厚みが薄く不快症状が以前より軽減しました。重ねて治療技術の研究が進み、煩雑と避けられていた技術的な面が簡便化してきました。お仕事などの都合で他人に気づかれずに治療を行いたい患者さまの治療に使用させて頂いています。中でもブラケットからワイヤーに至るまで患者さま自身の歯や顎の形態に合わせて製作するいわゆるフルカスタムメイド装置があります。代表的なものにインコグニトやWinなどがありますが、この両者はリボンワイズと呼ばれる構造をしており、他のリンガルブラケットとは異なる構造をしています。私自身はリボンワイズの装置が舌側矯正を行う際の歯の動き方には有利に働くと考えているため、これらを利用しています。また、カスタムメイドのブラケットであるため装置の厚みも可及的に薄くの不快症状が少ないです。患者さんの使用時間などに影響を受けず、予知性が高く治療結果も非常に良いです。

4. 部分矯正

先に書きましたマルチブラケット装置、アライナー装置、リンガルブラケット装置などを用い、部分的な矯正治療を行います。 部分矯正のみで適応可能な症例かどうかしっかり見極める必要がありますが、短期間で終わりたい、見えるところだけ治したいなど患者さまのご要望を確認し治療を行います。

5. 小児矯正

お子様の成長を利用し、生え代わりのためのスペースの確保であったり、正しい顎や骨の発育を獲得する事が目的です。お一人お一人その状態が異なるため、お子様に合わせたオーダーメイドの装置を選択、製作し治療を行なっていきます。以下は以前にも記述しましたが、私がよく用いる装置の中の一例です。 *小児矯正装置 画像提供グローバルエイト

・バイオネーター装置

取り外し式のいわゆるマウスピースタイプの装置です。下顎の発育を促し、主に出っ歯(上顎前突)の改善のために使用します。

・拡大装置

永久歯の萌出のためのスペース獲得であったり、ガタガタした前歯(叢生)の改善のためのスペース獲得のために使用します。

・リンガルアーチ装置

第一大臼歯と呼ばれる奥歯にバンドという金属性の輪っかを装着し、それを固定源としてワイヤーによる矯正力を利用する装置です。 内側に入った前歯を動かしたり、これから生えてくる大人の歯のための隙間を確保するために使用します。

茶屋が坂矯正歯科
歯科医師


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