
状態に合わせた正しい診断と治療
小児期から不正咬合の発生を予測しそれを予防すること、成長期には不正咬合の誘因を発見し抑制することにより正常な発育を誘導し、また成人における不正咬合に対しては顎口腔機能および審美性を回復させる治療を行うこと、と定義されています。すなわち、矯正治療は既に悪くなった歯並びは治す、悪くなりそうな歯並びはそうならないように導くことを目的としています。
不正咬合の状態は、がたがた、出っ歯、受け口など多岐にわたるため、その状態に合わせた正しい診断と治療が必要とされます。
また治療を開始する年齢によっても用いる装置や重点を置くべきポイントが異なります。
治療が必要かどうか、いつ始めるべきなのか、装置はどんなものがあるのかなど、歯並び噛み合わせで気になる方はお早めにご相談してください。
綺麗な歯並びの条件とチェックポイント
まず皆様に知って頂きたいのは見た目にも機能的にも良い噛み合わせです。どんな事においてもゴールや目的地が明確であるからこそ最短ルートでたどり着く事ができますし、目的地を共有する事で、安心して治療に専念することが出来ます。したがって本日は歯並び、かみ合わせをチェックする際のチェック項目をいくつかご紹介します。
ある程度の個人差はありますが、鏡を見ながらチェックし、全てに当てはまれば、あなたの歯並びかみ合わせは非常に美しく、機能的にも正常である可能性が高いと思われます。反対に、どれか1つでも当てはまらない項目があれば、不正咬合の可能性は高くなります。
歯並びのチェックポイント
- 上下の前歯の真ん中の線が揃っている
- 上下の歯のかみ合わせが噛んだ時に、上の前歯が下の前歯の上に重なる。重なる量は2~3mm
- 上の前歯が下の前歯よりも2~3mm前に出ている
- 口を開け閉めした時に、唇がスムーズに閉じられる
- 上下の歯列の位置は、上の歯列が下の歯列よりもわずかに外側に位置している
- 閉じた唇が左右対称になっている
- 上下の臼歯の山と谷が互い違いに噛み合っている
- 歯列に隙間がない
- 成人の場合、永久歯が28本そろっている
- 会話をしていて、聞き返されることがあまりない(発音が明瞭である)
- Eライン(鼻先とあごの先の2点を結んだ線)の外側に唇が飛び出さず、ラインに触れない程度に内側に位置している
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